2011年11月6日日曜日

TZ7 を掃除してみた

(後日「TZ30 がシステムエラー(ズーム)と言い出した」というタイトルで LUMIX DMC-TZ30 のトラブルの件について書いた)
 うちにはデジカメが5台ほどある。理由は古い機種を捨てずに残しているからなのだが,今回,そのうちの3台が不調になった。(うち1台は一年以上不調だったのだが,放置されていた…)その中にTZ7とTZ10というパナソニックのLUMIXシリーズの機種が入っている。それらをばらして掃除してみたので,そのことを書こう。ちなみに読んだだけだとわからないかも…。

 うちは最初にソニーのデジカメを買ったのだが,その時はまだ200万画素ぐらいだったと思う。その後,親からもらったニコンのCoolpix 5200を使っていたのだが,ある日近所の店で1万円でデジカメを売っていた。今思えば大した機種じゃなかったのだが,安い!と思って衝動買いしてしまった。しかし,その機種とニコンのCoolpix 5200で画像を比較すると…,Coolpixの方がええやん!その時点で衝動買いを後悔した。仕方ないので衝動買い機種はおもちゃに成り下がってしまった。

 さて,そうなると反省して,その時点での最新の機種はどうなってるかを調べてみた。そして,あまり時間をおかずにLUMIXシリーズのDMC-TZ7を購入してみた。確か3万円以上払ったと思う。それでもかなり値段がこなれてきた後だったのだが…。その際,ソニーの一番古い機種は下取りに出してしまった。また,TZ7 と同時に我が家には IXY digital 220IS も導入された。TZ7は大きかったので,手の小さい人に不評だったのだった。それ以来,うちはカメラ5台体勢となった(デジタル一眼も1台持ってる…)。まぁ,そのうち2台は古いニコンとおもちゃに成り下がった衝動買い機種だが…。なので,実質3台体勢となっていた。

 ところが,しばらくすると秋の砂埃の多い場所での撮影時に,TZ7を貸せと言われてしまった。どうやら IXY 220IS が不調らしかった。くれぐれも壊さないように,と言ってTZ7を貸したのだが案の定落として不調となってしまった。さすがに折角のTZ7を壊されたので,修理をしてもらった。なんとかゴネて保証期間ということで無料にしてもらったのだが,手元に戻るまでに2週間ほどかかってしまった(すぐに修理に出してくれなかったし…)。そのTZ7の修理を待つ間に後継のTZ10が2万円しないとネットで知り,自分用にさっさとTZ10を買ってしまった。そして,修理から帰ってきた TZ7 は IXY 220IS の代わりとして使われ,IXY 220IS は不調のまま放置されたのだった。

 そして今回,TZ7が不調らしい,と言われた。様子を聞くと,時々ピントを合わせられずにエラーとなる,とのことだった。なんでやろ?と思ったのだが,心当たりはないとのことだった。でも保証期間はとっくに終わってるし,どちらかというと古い機種やから修理に出してもなぁ…と思ってしまった。さらに,TZ10も不調になっていた。画面の中に黒っぽいシミみたいなのが写っていて,それが撮影した写真にも写っている…。TZ10もメーカー保証期間内に液晶のバックライトが消えてしまい,無料で修理してもらったのだが,今回は残念ながら保証期間を過ぎてしまっている。一眼レフを入れて実質3台体勢だったものが,一気にまともに動いているのは一眼レフ1台だけになってしまった。

 さすがに一眼レフだけだと使い勝手があまり良くないので,すぐにネットで調べてみた。するとTZ10の後継のTZ18とTZ20が2万円しないで買えそう,というのがわかった。そこで,自分用にTZ20を買う気満々になってきていたのだが,TZ20は大きいしもう一台小さいのも欲しいと言われ,IXYかCoolpix辺りはどうやろう?とさぐってみた。IXY なら充電池を再利用できる 600F ぐらいがいいなぁ,とか,600F は2万円は越えるよなぁ,などと考えていた。それでもとりあえずまずはTZ20を買おうと考えた。そうなるとTZ10は引退となる。どうせ引退ならデジカメをばらしてみたい,と思うようになった。ダメ元でばらしてしまえ〜,と考えたのだった。まぁ,考えるのは誰でもできるが,私は即座に実行してしまったのだった。するとこれが,最終的にレンズユニットをある程度ばらせるまでになり,画像内の黒っぽいシミ(結局はレンズについた埃)を取ることに成功した。その結果,TZ10は復活してしまった。そして,TZ20購入計画は中止となってしまった…。でも,TZ10 をばらした話はここでは割愛しておこう。TZ7 と TZ10 の違いは最後に書いておこう。

 そうなると TZ7 もいじってみたくなった。こっちは TZ10 以上に失敗してもいいや,という感じだったので,即実行してみた。今回はTZ7をいじった時の話を書こう(って,すでにかなり長いなぁ…)ちなみにもしデジカメをいじるなら全て自己責任です。メーカー保証などの保証が受けられなくなると思います。いじる時にはそれなりの覚悟をもってやってください。ここの記事を参考にしたとか言われても責任はもてませんので,ご了解ください

 TZ7 をばらすには,
(a) 精密ドライバーの0番,
(b) 小さなマイナスドライバー,
(c) ルーペ,
(d) 先の細いピンセットか小さなラジオペンチ,
(e) 手元を明るくするデスクライト,
(f) 埃を取るエアダスター,
などが必要。さらに,小さなビスをいれる小皿もあると便利である。

(1) ばらすには,カバー外側にあるビス(表裏合計11個だっけ?)をはずして,カバーをはずす。その際,表カバーは単にはめてあるだけなので,適当にこじるとはずれる。しかし,裏カバーには液晶パネルがはめてあり(あくまではめてあるだけなのだが…),液晶パネルへの配線が本体から伸びている。そのため,液晶パネル配線のコネクタを外さないと裏カバーははずれない。無理すると配線を切ってしまいそうな感じ。コネクタはストッパーで配線を押さえているので,そのストッパーを起こしてから引き抜くと配線が抜ける。また,液晶パネル配線(幅広と幅狭の合計2セット)は,戻す時には,しっかり奥まで挿し込み,コネクタと配線が斜めにならないようにしないと,液晶のバックライトが消えたり,画面が縦方向に乱れたりする。
(ちなみに TZ10 の液晶パネルバックパネルのトラブルはこのコネクタの挿し込みが緩んだことが原因だったみたい)

(2) 下にある三脚取付穴パーツをはずす。パーツをカチッと横に動かすと簡単にはずせる。そしてレンズユニットへの配線(2セット)をはずす。こちらもコネクタにあるストッパーを起こしてから,カプトンの配線を引きぬく。カプトンシートはまあまあ丈夫なので,両端を持つ分にはそう簡単には折れたり切れたりはしない。さらに固定用ビス3本をはずすとレンズユニットがカメラ後方に引き出せる。

(3) レンズユニットは,複数枚のレンズとCCDがセットになっている。7本か8本のビスをはずして,CCDのついた裏蓋一式を取ると,ズームレンズにアクセスできる。さらに CCD 素子付近だけを外せるが,今回ははずしていない。裏蓋一式は,ズームレンズの一番内側のパーツ(手ブレ補正機構部)への配線があるので,完全に分離はとりあえずできない。ズームレンズは6つの筒が重なっている。それぞれには複雑な溝が切ってあったり,外の筒の溝にはまる突起がついていたりする。そして,最外部に対して,すぐ内側のパーツを回転させると,ズームレンズが前後に動くようになっている。ズーム可動部はネジもなくはめ込んであるだけであり,うまく設計してあるなぁ,と感心してしまった。

 今回それらをばらして,エアダスターで掃除してみた。なにせ,ズームレンズセットをばらす際にジャリジャリと音がしたので,それが不調の原因と思われたから。さらに,CCDのすぐ上にあるレンズ(フォーカス用のレンズ)の駆動部付近が時々ひっかかってピントが合わないみたい。なので,この部分もきれいにしたつもり。でもまだ完治してないので,そのうちまたばらさないといけないかも,と考えている。

(4) 後は,元通りにもどすだけ…。しかし,これが一苦労である。なにせズーム部は挿し込んでいくだけなのだが,向きを間違えるとうまくはまらない。レンズユニットには三角マークがありそれをうまく合わせないといけない。それに気づくのに数時間を要してしまった。それでもなんとか組み上げ,最終的に液晶パネル配線をつなげれば出来上がり。上にも書いたように液晶パネルの配線を戻す時もちゃんと戻さないといけない。なので,表カバーを戻す前に電源を入れてみて,液晶が映るか,とか画像が乱れてないかを見るのがよい。

 このように書くと一回でばらして修理できたようにも見えるが,実際には合計10回以上はばらして組み上げて,を行った。最初はケースを外しただけで怖くなってすぐに戻したし,その次にはレンズユニットを取り出すところまで行って引き返した。その時はレンズユニット周りの埃を取り除いたので良しと思って組み立てたが,結局直ってなかった。その次にはレンズユニットをばらして…,と徐々に進んでいった。その後も,組み上げたらレンズに指紋がついていたり,レンズが傾いて付いていたりして,何度もやり直した。おかげでかなり手際は良くなった。現時点でも時々ピントが合わないトラブルが発生するが,軽い衝撃を与えると直るので,なんとか TZ7 も現役復帰となった。いやぁ,よかったよかった。

 ちなみに,TZ10 は GPS ユニットがあるため,配線が1セット多く,また,内部の裏側にシールド用と思われる遮蔽板が入れてある。その他の構造は基本的に TZ7 と同じみたいだった。特にレンズユニットの構造はほぼ同じように思えた。また,TZシリーズとは別に IXY 220IS の後継として IXY 600F が導入されたのだが,IXY 220IS も一度ばらして組み直すと,不思議と動いた(このバラシは TZ7 とはレンズユニットの構造が全く違うので,新たな試行錯誤の連続だった…)。ラッキー! こちらのバラシは回数が少なく,熟練してないので,写真や説明はない…。ま,とりあえず今のところうちはカメラ5台体勢となったからよしとしよう(TZ7は完調ではないけどね)。

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