今年も11月になり,神戸市主催の六甲全山縦走大会が近づいてきた。
今年は2日間とも六甲全山縦走大会に絡んで六甲山を歩く予定になっている。
六甲全山縦走大会は,1975年に始まったらしい。
当初は塩屋駅から宝塚までだったらしいが,現在は須磨浦公園駅から宝塚まで,GPS 計測で 45 km,神戸市の公式発表では 56 km の長丁場である。
この六甲全山縦走路のことが,「市民のグラフ こうべ」にかつて何度か取り上げられていた。
ネットでその記事を見ることができるので(2016/11/10 現在),ここに紹介しておこうと思う。
私が調べた限りでは,以下の4つの記事を見つけることができた。
・特集 六甲山縦走 (No.30)(昭和49年9月)
これは神戸市主催の六甲全山縦走大会が始まる前年の記事で,当時の写真が載っている。
須磨アルプスは当時から今と同じような雰囲気だったが,鉄の階段はなく斜面を下っていたことがわかる。
現在よりもかなり迫力があったように見える。
高倉台は真新しい感じに見え,人工的に作られたおらが山には全然木がなく,まさにピラミッドの様相である。
高取山への登山道は今とは違っていて,萩の寺の横から登ると書いてある。
菊水山の上り坂にはまだ階段がなく,ロープがあったことがわかる。
今と比べると,天狗道の周りや摩耶山,自然の家の先の階段辺りで木の背が低いように見える。
東六甲は当時から熊笹が多かったみたい。
・特集 六甲を歩く (No.145)(昭和59年10月)
六甲全山縦走大会が始まって,10年ほど経った昭和59年の特集で,全山縦走路について記載されている。
この頃になると高倉台には家が沢山建っている。
菊水山の登りや鍋蓋山の登りの写真を見ると,やはり木が少ない印象がある。
六甲全山縦走は「20歳代の元気な青年で15~16時間、40歳ぐらいでは17~18時間がほぼ標準とされている。」と書いてある。
もう少し短い時間で歩けるように思うが…
・特集 六甲全山縦走路 松方コレクション展 (No.205)(平成1年11月)
平成1年(1989年)の特集記事。多くの写真で六甲全山縦走路を紹介している。
1989年の六甲全山縦走大会は,すでに11月12日と11月23日の2日間行われていたらしい。
参加申込みが11月12日が2732人(うち女性618人)、11月23日が2604人(女性692人)ということなので,まだ抽選は行われていなかったのではないだろうか?
ここでは六甲全山縦走路のみならず,少しだけ離れた場所にある名所なども紹介されている。
この当時,すでに東山の後は妙法寺前を通るルートになっている。
やはり天狗道のきつい登りの部分は木が少なく,見通しがきいている。
まだ六甲ガーデンテラスはなく,極楽茶屋が健在だったみたい。
・特集 六甲山とともに歩む 全山縦走20周年 (No.262)(平成6年8月)
平成6年(1994年)の六甲全山縦走大会20周年の特集記事。
20周年の特集なので,第1回大会のスタート地点の写真も載っている。
栂尾山の階段を登る登山者の列の写真はなかなかおもしろい。
また,20周年記念ということで参加者のアンケート結果や参加人数の表なども載っている。
いずれの特集も,その当時の趣きがあり,なかなか興味深い。
一度ご覧あれ。
ちなみにNo.268(平成7年7月)は,阪神淡路大震災から半年後の特集記事で,
阪神淡路大震災の被災状況や,そこから復興の様子が載っている。
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