以前から,GlobalTop 社製の GNSS/GPS ユニット Gms-g9 を使っている。 このユニットは現在は Titan 3 という名前になり,Sierra Wireless という会社に移管されたみたいに書いてあるが,商品紹介ページは (2017/5現在) 未だに GlobaTop 内の Titan 3 のページにある…。
この GNSS ユニットはパッチアンテナ付きであり,充電池と記録ユニットと組み合わせただけの簡単なロガーを作成可能である。 ユニットは,アメリカの GPS,ロシアの GLONASS,日本のみちびきなどの電波を受信可能となっている。 そのため多くの衛星の電波を受信でき,簡易ロガーの割には GNSS ログのズレが少なくお手頃な GNSS チップとなっている。 (私が作った簡易 GNSS ロガーの例:ランニングエレクトロニクス社製 Gms-g9 基板使用 GNSS ロガー 3号機の製作)
ユニットを手に入れるには,当初はヨーロッパの mirifica (商品名 Titan 3) というネットショップから買ったが,最近はランニングエレクトロニクス (商品名 Gms-g9) など,国内でも購入可能となっている。
今回,久しぶりに Gms-g9 の firmware をアップデートした。 以前(Gms-g9 の firmware をアップデートした)もアップデートしたが,その時は AXN 3.20 というバージョンへのアップデートだった。 今回は AXN 3.8 (AXN3.8_8397_3333_96.1151100.1.bin) というバージョンのファイルを手に入れたので,せっかくだからと思いアップデートしてみた。
コンピュータと接続してアップデートを行うが,コンピュータとの接続は,SparkFun の FTDI ユニット (3.3V 駆動タイプ) とブレッドボードを使ってつないだ。 コンピュータから USB-mini ケーブルで FTDI ユニットを接続し,その反対側をブレッドボードに接続した。 Gms-g9 ユニットがついたミニボードもブレッドボードに指し,FTDI と Gms-g9 ユニット間をケーブルでつないだだけ,である。 つなぎ方は,3V3 → Vcc,GND → GND,TXO → RX0,RXI → TX0 とした。
ケーブルをつないだら,Windows なら,どの COM ポートかを調べないといけない。 これはデバイスマネージャーで見るとわかる。 以前,COM7 だったが,今回はなぜか COM4 だった。なんでかなぁ?まぁ,いいや。
Firmware をアップデートする前に,GlobalTop 社の GPS_Viewer (v1.8) で firmware のバージョン名と衛星の受信状況をチェックしてみた。 当然,COM ポートの番号はデバイスマネージャーで調べた番号を入れないといけない。 以下に GPS Viewer の出力結果を示そう。左側がアップデート前であり,右側がアップデート後である。 アップデート後の方が受信している衛星数が少ないが,とりあえず気にしないでいいと思われる。
アップデート前 最上部に AXN 3.20... の文字列 | アップデート後 受信衛星の数が少ないのは待ちが足りず |
Firmware のアップデートには,以前ねむいさんから頂いた FlashTool (v.123) を用いた。 結果は,見た感じはうまくいったように思うが,実際には長時間使用してみないとなんとも言えない…。
また,firmware とは関係ないが,今回 LiPo 電池がヘタっているのが見つかった。 実は,LiPo 電池がヘタっていて,新しいのに交換する際についでに firmware のアップデートをした,というのが真相なのだが…。 以前も LiPo 電池は 1400 mAh のものを使っており,今回のシステムの場合,最低でも24時間駆動可能だった。 しかし,4月に長時間使用した際,12時間程度で駆動できなくなってしまった。 理由は不明である。 LiPo 電池の場合,膨らんでいたらヘタっているのだが,そんなにふくらんでいるようには見えなかった。 でも,電池の持ちが悪いのは事実なので,今回新しいのを購入しておいた。 その持ちを調べるために現在テストを行っている。
(追記)電池の持ちを調べると,持ちが多少悪くなってる…。まだ原因はわからないが,24時間以上は余裕で使えてるので,とりえあず良しとしておこう
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