2022年2月21日月曜日

Mac mini Late2104 の SSD (NVMe M.2) の入替えで苦労した話

 NVMe M.2 2280 の SSD(ADATA 製 XPG GAMMIX S11)の入った Mac mini (Late2014) の OS-X のバージョンを Big Sur(バージョン 11)から Monterey(バージョン 12)にアップデートしようと思ったのだが,Apple と互換性のない SSD ではアップデートできません,と言われて困ってしまった,というお話。

 実はうちにはもう一台 Mac mini (Late2014) があるのだが,そちらではちゃんとアップデートできていた。なぜ?と思ったのだが,2台目の方は Crucial の CT1000P1SSD8(P1 シリーズの 1TB モデル)を使っている。なので,まずは SSD のメーカーの違いか?と思った。世の中のコンピューターは Windows でないと動かないサードパーティ製のパーツも多い。Macintosh で動いても,管理用のソフトが働かない,とかもよくあるし…。

 そこで考えたのが SSD の交換。ネットで探すと Crucial の P1 シリーズはもう廃版になっていて,P2 シリーズになっているみたい。しかし,値段は P1 を買った時よりもかなり安くなっている。 SSD も永久に使えるわけじゃない(ということになっている)ので,ここらで更新してもいいかな?と思い,ネットで CT1000P2SSD8をポチッとしてみた。これは CT1000P1SSD8 の後継の P2 シリーズの 1TB モデル。 それを使って1台目の Mac mini の SSD を入れ替えてみた。入れ替え自体は道具もあるし,もともと自分で入れたのであっと言う間だった。 また,データはもともと付いていた HDD をバックアップ用として Time Machine でバックアップしてある。

 そして Mac mini を起動すると,まずは「起動ディスクがない」ということで,通常でも「Command + R」を押した状態で起動した時と同じように,ディスクユーティリティーやら Time Machine やらの選択画面になった。ここまでは予定通り。

 問題はここからだった…。
まずは,ディスクユーティリティーで SSD のフォーマットを行った。フォーマットは APFS(大文字小文字の区別なしで暗号化もなしにした)にし,パーティションマップは GUID にしておいた。 フォーマットはこれまでは「Mac OS拡張(ジャーナリング)」を選んでいたが,新しい OS-X の場合,SSD なら APFS がいいとどこかに書いてあったので…。

 ディスクユーティリティーを「終了」して,次に Time Machine からの復元をしてみた。 Time Machine からの復元は,復元元と復元先を選んで復元を始めればいい。 ただし,数百 GB ある場合は数時間はかかると思っていないといけない。今回はデータは少なめのはずだったが,それでも5時間とか出てきた。仕方ないのでしばし放置しておいた…。

 そして何時間か経った後に見てみると Mac mini の電源がオフになっていた。 おや? 普通は Time Machine で復元すると勝手に起動しているはずなのだが…。 よくわからないが,とりあえずスイッチを入れてみよう,と思い,メインスイッチを ON にしてみた。 するとリンゴマークが出てきて,プログレスバー(進捗を示すバー)がするすると右に動いていった。 そこで,しばし他のことをしていると…,Mac mini がおとなしい。 普通ならログイン画面になるはずなのに…?スクリーンセーバーが起動した?いや,画面は真っ暗のままやし…。 どうも勝手に電源が落ちたみたい。

 仕方ないのでもう一度スイッチを入れてみた。そしてプログレスバーを見てみると,半分を過ぎた辺りで画面が暗くなった。 おかしいな,と思って見るとやはり電源が落ちていた。もう一度やってみても同じだった。起動画面のプログレスバーが半分を過ぎた辺り\ で電源が落ちていた。

 …困った。とりあえず原因を探ろうと思ったが,何をすればいいのやら…。 そういえば,職場に Crucial CT1000P1SSD8 を入れたマシンがあった,と思い出した。 さらに P2 は P1 よりも起動時に消費する電流の最大値が 1.7 A から 2.5 A に上がっていたので\\ ,Mac mini の SSD の電源の力不足かな?と思った。 そこで,新しく買った P2 とその P1 を入替えて(当然データはクローンコピーした),P1 を Mac mini Late2014 に入れてみた。 (註:結果的には電流値は関係なかった…)

 これでうまくいくはず,と思ったが…。
やはりほぼ同じ症状だった。 うーん,何が悪いんやろ?ADATA の XPG 君は Windows に一度つけたものを持ってきたのが悪いのかなぁ?? フォーマットが ex-FAT という Windows でも見れるフォーマットなのか?と思ったけど,そんなことなさげやし…。ちなみに ex-FAT でフォーマットすると,Time Machine でバックアップできないらし。

 仕方ないので CT1000P1SSD8 に Mac OS-X を入れ直してみた。Command+R 起動の際に Mac OS の再インストールというのがあったのでやってみると,macOS 10.15 の Catalina まで戻されてしまった…(option + Command + R とするといい,と最新 OS をインスト ールできる,と後で知った…,はぁ…)。 そこからアカウントを作り最低限の設定をしてから,まずは OS-X のアップデートをしてみた。すると今回はうまくいった。無事に,一気に「Monterey(バージョン 12)」にアップデートすることができた。 そして,コツ\ コツとデータをコピーした。

 その後,バージョン 12.2.1 にアップデートしたのだが,その状態で Time Machine にバックアップして,そこから ADATA の XPG にシステムを復元してみた。XPG GAMMIX S11 も,APFS,GUID でフォーマットしたら,Mac mini でも普通に使うことができた。ただ\ ,今回のバックアップでは「フォーマットしたてのカラの SSD に Time Machine から直接復元できない」から「移行アシスタントを使え」と言われてしまった。新しい OS やと,OS 自体はバックアップされないのかな?? 仕方ないので,一度 OS を入れ直してから\ ,移行アシスタントで復元したら無事に新しいシステムに復元できた。

ちなみに CT1000P2SSD8 もちゃんと Mac mini Late2014 で使えている。定格の電流値が原因じゃなかった。これで一安心やわ。
しかし,結局何が悪かったんやろ? 最初から option + Command + R でやっておけばよかったとかかなぁ??

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