2012年11月29日木曜日

GPS ログ 3 種を比較する

追記)後日,GPS ログの比較(その2)というのを書いたので,そちらも見てみてください。
 最近気づいて気になっていた道路「砺波高岡道路」をバイクで走ってみた。 その時 3 種類の GPS 機器を持っていった。今回はその 3 種類の GPS のログを比較してみよう。

 きっかけは奈津子氏のサイト。 なにげに奈津子氏のサイトを見ていると,三重県名張市なのに「砺波高岡道路」と書かれた道路があるとのことだった。web 上の地図をいくつか見てみると,確かに Google の地図にも,Yahoo の地図にも「砺波高岡道路」と載っていた。(2012/11 時点。そのうち修正される可能性あり) そこで実際に走りに行ってみた。結果としては「伊賀コリドールロード」という広域農道が正式な名称みたいだった。

 そこで肝心の GPS のログの比較をしてみよう。 今回は以下の3つの機器の GPS データを比較した。 3つの機器とは,GARMIN 社製のポータブルナビ nüvi 3770V,Transystem 社製の TripMate 850, Adafruit が販売している Ultimate GPS unit,の3つである。 GARMIN 社の nüvi 3770V の心臓部はよく知らないが,TripMate 850 は MediaTek 社の MT3329 チップセットが使われているらしい。 また,Adafruit の Ultimate GPS unit は同じ MediaTek 社の MT3339 チップセットが使われている。 そこでこれら3種のログの比較をしてみた。 今回走ったルートのログで3つの機種の GPS ロガーとしての性能を比べてみた。 ちなみに,nüvi 3770V はバイクに RAM マウントで固定した。 TripMate 850Ultimate GPS unit は登山用の小さなバッグにいれてバイクのハンドル付近に固定しておいた。

2012年11月18日日曜日

GPS ロガーを作ってみよう〜♪

参考:Gms-g9 に挑戦してみた:後日,ロシアの GLONASS 等を受信できる GNSS ユニットに挑戦した。

AdafruitUltimate GPS unitSparkFunで販売している OpenLog を組み合わせて,簡易 GPS ロガーを作ってみた。今回はその話について書こう。

 2011年からバイクのツーリングの記録用に GPS ロガーを使っている。GPS ロガーは,GPS の情報を時間と共に記録する乾電池や充電池で動く小さな装置。私が持っているのは台湾の Transystem というメーカーの TripMate 850 という機種。使われている GPS 用のチップが更新されたみたいで,現在 TripMate 850 は製造中止になったみたい。後継機種はいつ出るんやろ??

 2012年に入ってから,バイクにポータブルナビをつけてみた。その際,Bluetooth でナビと通信できるインターコムを買ってみたのだが,そのインターコムの電池のもちが悪い,というトラブルがあり,中身をごそごそいじってみた。その際,リチウムポリマーバッテリー(今後 LiPo バッテリーと記載)について調べたりした。調べる過程で LiPo バッテリーは模型ヘリコプターでよく使われているのを知ったりしたのだが,一番気になったのが Physical Computing の世界。Physical Computing はコンピューターのハードウェアをいじって遊ぶものなのだが,メインとなるコンピューター部分(Microcontroller と呼ばれる)と,モーターのコントロールユニットや測定素子のついたユニット(シールドと呼ばれるものや,Breakout Board と呼ばれるもの)を組み合わせていろいろなシステムを作るもの。自分で回路を組み立ててもいいし,シールドや Breakout Board をソケットで組み合わせるだけでもいい。その際,GPS センサーの Breakout Board として,台湾の MediaTek 社の MT3339 チップセットを使ったものが約 4,000 円と比較的安く売られているのを知った。MT3339 チップはきっと TripMate 850 で使われているチップの後継機種みたい。となると,自分で GPS logger を作れるかも,と思ってしまった。で,実際に作ってみた(組み立てるだけ,という感じだが…)。