2008年10月5日日曜日

バイクと車の違い

雨の中,バイクに乗っていてふと思った事を書いておこう。私は車の免許を19歳で取り,バイクは確か26歳で取った。車はもうきっと20万kmを越え,バイクも10万kmに近い距離を走っている。これだけ走れば両方ともいろんなことを経験してきた。パンクもあったし,車はエアコン用のV-ベルトが切れたこともあった。両方とも事故で1台ずつ潰した。スピード違反で捕まったこともある。何が言いたいかと言えば,それなりの経験値を持っているはず,ということ。
 そんな私が車に乗っている人間とバイクに乗っている人間の考え方や行動パターンなどの違いについて書いてみる。車にしか乗っていない人の方がバイクのことを知らない事が多いと思うので,バイクのことやバイクからみたことを書こう。

(1) 意外と道幅を使う。
 車にしか乗らない人はバイクが結構道幅を使っているのを知らないかもしれない。確かに渋滞している時などは横の方をすり抜けているのであまり幅を必要としていないし,高速道路や主要国道を団体でのんびり走っている時には,一車線に2台ずつ並んで(ちょっと前後位置をずらして千鳥隊形にしていることが多い)走るので,そんなに道幅を必要としないように見える。しかし,バイクに乗るとわかるが,カーブの時には一車線は十分に広いとは思えない,というかむしろ狭いと感じる。カーブを曲がる時にバイクを傾けて走るので,まっすぐの時に比べるとかなり広い幅を使うことになり,走れる場所が限定されてしまう。

(2) 滑りやすいポイント
 これも道幅と関連するが,バイクで走る時に結構気にするのが滑りやすいポイント。例えばマンホール。ない所には全然ないが,ある所には車線の中央にいっぱいあったりする。それも結構立て続けにあったりする。マンホールは基本的に金属でできている。ということは路面に比べて摩擦係数が小さい。だから滑りやすい。特に雨が降ると大変危険なポイントとなる。そのため走るときにはマンホールは避ける。となるとこれまた意外と道幅が狭いと感じることになる。他にも最近の橋の地面との継ぎ目も怖い。橋と地面との継ぎ目は金属でできているものが多い(他の種類のものもあるのか?)。おまけに最近はカーブの途中に曲がった橋がかけてあったりする(昔は橋やトンネル部はみんな直線だった)。となるとカーブの途中に金属の継ぎ目がある。普段はあまり怖くないが,雨の時はとっても怖い。「滑るかも」と思っていないとびっくりしてこける可能性もある。その他には路面上の標識。横断歩道や横断歩道前のひし形など。あれも最近は表面がざらざらしたものがあるが,まだ大概はつるっとしている。つるっとしていると雨が降るととっても危険。以前は横断歩道がハシゴ状だったので,雨が降ると滑りポイントが一気に増えて怖かった。他には路面上の砂や落ち葉,水,などが滑りやすいポイントかな。ちなみに路面上に落ちてる礫(角張った石ころ)はパンクの原因となるのでできるだけ踏まないように気をつけましょう。どこに落ちてるかって?それは紀伊半島の山の中の細い道。

 追記:最近紀伊半島を貫く国道168号線を走っている時にいつも怖い思いをするのが,改良された高架の高規格道路部分と従来の道を接続する部分。それも脇道にそれるような形で接続されている部分。改良区間が一部の場合,末端は仮設状態で横道に接続する型式で元の国道につながれている。その際,気温変化などの影響をうまく逃がすために金属等を使って接続している。国道168号線の七色高架橋や十津川村役場付近から折立に至るバイパスの折立側の接続部にあるのだが,その接続部がかなり幅広い上にとても滑りやすい。晴れていても気をつけないと滑って転倒しそうになるので注意が必要となっている。


(3) ウィンカーの消し忘れ
 時々バイクや原付で(原付とバイクは別物だと思っている),ウィンカーを出しっぱなしの人を見かける。車しか運転してないと,何故ウィンカーが消えないのか不思議かもしれない。でもバイクに乗るとわかるが,バイクのウィンカーは自動では消えないし,ヘルメットや風切り音で音は聞こえないのでつけっぱなしということに気づかないことも多い。自動で消せないのは車と違って交差点等で曲がった時も意外とハンドルは曲がっていないから(だと思っている)。そのためカーブの終わりにはっきりとハンドルが戻ったと認識できないので自動で消す機構がついていない(と思っている)。で,交差点で曲がった後に忘れてしまうことがよくある。これだけバイクに乗っていても,歩行者などに気を取られると,ウィンカーのことをすっかり忘れてしまう。
 ちなみに小さいバイクはウィンカーを出しているかどうかのサイン(メーターの辺りにあるやつ)は1個しかない。左右どちらかのウィンカーを出していると点く,というもの。慣れないと見にくい。

(4) エンスト
 これだけいっぱい走っているのに時々バイクでエンストしてしまう。でもなんでエンスト?と思う人がこれまたいるかもしれない。何せ最近の車はほとんどオートマだし,免許もオートマ限定免許だったりするからねぇ。でもバイクはスクータータイプ(そこらの原付のような格好のバイク)以外はほとんどがマニュアルミッション。そのため,発進時にスロットル(アクセル)の回しが足りないと,ストンとエンジンが止まってしまう。ちょっと情けないねぇ。ちなみにバイク(マニュアルミッション車)は,左ハンドルのグリップは固定だが,右ハンドルのグリップ部がアクセル(スロットル)で,左のレバーはクラッチ,右のレバーが前輪のブレーキ,右足ステップ前方に後輪ブレーキ用のペダルがあり,左足ステップ前方はミッションの切り替え,となっている。これは世界的に共通みたい。レース用マシンのミッションと普通のバイクのミッションはシフトアップとダウンの時の動かし方が逆だったりするが。普通のバイクはミッションレバーを蹴り上げるとシフトアップで,押し下げるとシフトダウン。レース車は逆らしい。

(5) 昼間のヘッドライトの点灯
 最近(あまり最近じゃない?)車で晴れた日にヘッドライトをつけて走る人がいる。タクシーとかに多いなぁ。あれってバイクからするとちょっと迷惑な感じがする。何故って,バイクは車に比べると見た目細いので,バイクが来た,と認識されにくい。そのためバイクは昼間でもヘッドライトをつけるよう指導されている。国内向けの車両はヘッドライト用のスイッチがなく,エンジンをかけるとヘッドライトが点く。どうやらメーカーの自主規制らしい(最近じゃライトを消すスイッチが動かないようにしないと車検に受からないらしい…。2011/9 追記)。ところが他の車もヘッドライトつけていると,バイクは全然目立たない。それじゃ何をしてるのかわからへんやん。だから晴れた日の昼間にヘッドライトをつけている車は嫌いだ。しかし雨の日は違う。薄暗い雨の日は車もヘッドライトをつけた方がいい。雨の日は車も認識されにくいから。他にも,山道ではヘッドライトをつけた方がいい。山道と言っても高速道路のような高規格道路ではなく,昔からあるくねくね道の場合。くねくねした山道は一車線や1.5車線の道が多く,対向車にぶつからないようにしないといけない。そのためにはカーブミラーが重要だが,これが結構見えにくい。でもヘッドライトをつけていると,きらきらするので対向車には何かがあるぞ,というのがよくわかる。だから山道ではヘッドライトをつけましょう。

(6) 何故バイクは赤信号で前に行きたがる?
 それは発進時の加速の違いのため。バイクは軽い。そのくせパワーがあったりする(ここでは原付は除いている。さっきも書いたが原付はバイクだと思ってない)。なので加速は車に比べるとかなり速い。だからさっさとスタートしたいためにバイクは前に行きたがる。でも困るのは原付でゆっくり走るおばちゃん。車に乗っている時に,おばちゃんの原チャリが遅いからって折角抜かしたのに赤信号で前に行かれるとまた抜かさないとあかん。速く走れないんやったら前に行くな~~!!と思う。前に出た以上はさっさと出発するのが前に出た人の義務でしょう。でもバイクでも前に出ない時もある。一つは団体で走っている時。うまい人ばかりじゃないと前にはでれない。それと速度違反の取締りをしてそうなところ。怒られるのは先頭なので,そんな時には先頭にでないのが得策。取締りをしてても無視して行ってしまう人たちは別だけど。

(7) 何故バイクの高速代が軽自動車と一緒?
 高速代が軽自動車と一緒と言うのは納得できない。会社側の理由は車1台と同程度の面積を占有するから,ということらしいが,メンテナンス上は車重が重い方が路面を痛めるのは明白だし,占有率も渋滞になればバイク一台あたりが占める面積は普通乗用車のほぼ半分になる。ということは高速代は軽自動車の半分にするのがよいと思う。やっぱり安い方がいいからね。バイクでもETC割引をしてもらいたいからETCもつけたし。

0 件のコメント: